10:00~11:10 「機能解剖と鎖骨・肩甲骨周辺の障害」
松波総合病院 木村洋介先生
11:20~12:30 「肩関節周囲炎の治療」
吉田整形外科病院 リハビリテーション科 科長 中宿伸哉先生
13:30~14:40 「上腕骨頚部骨折後の運動療法」
伊賀市立上野総合市民病院 猪田茂生先生
14:50~16:00 「脳血管障害後に生じる肩関節痛」
田辺メディカル 関節機能障害研究会代表世話役 中図健先生
16:15~17:30 シンポジウム
第6回目のASRINは600名弱というすごい人数が集まり、ホールは熱気に包まれ大々的に行われました。今回のテーマは『肩』。
講師には松波総合病院 木村先生、吉田整形外科病院 中宿先生、伊賀市立上野総合病院 猪田先生、田辺メディカル関節機能障害研究会代表世話役 中図先生をお迎えしました。
トップバッターは松波総合病院 木村先生に『機能解剖と鎖骨・肩甲骨周辺の障害』について講義して頂きました。肩甲骨と体幹の重要性を動画やMRIなどを用いてわかりやすく説明して頂きました。
次に吉田整形外科病院 中宿先生に『肩関節周囲炎に対する運動療法のポイント~夜間痛のコントロールを中心に~』について講義して頂きました。夜間痛の原因の説明とともに、原因の解明から治療まであっという間に時間が過ぎてしまいました。また、脂肪組織から棘上筋や棘下筋の滑走障害が起こっているという超音波画像は驚きでした。
昼休憩を挟み、伊賀市立上野総合病院 猪田先生に『上腕骨頚部骨折後の運動療法』について講義して頂きました。受傷時の損傷や画像所見から予測する大切さ、正常な関節操作の重要性などを丁寧に説明して頂きました。また先生がおっしゃられていた答えはすべて患者さんの中にあるという言葉に感銘いたしました。
最後に田辺メディカル関節機能障害研究会代表世話役 中図先生に『CVA後に生じる肩関節痛』について講義して頂きました。CVA症例の疼痛の特徴から疼痛を生じ易い姿勢などとてもわかりやすい講義でした。また、過去の報告や中図先生のデータを用いた説明は説得力がありました。
また、今回初めての試みとして講義終了後にシンポジウムを行い、活発な質疑応答にて講師の先生方の臨床での経験や考えをしっかりと聞くことができ、ASRINの特徴である明日から臨床で使える実技もしっかり教えて頂きました。
受講していただいた皆様には、日ごろ臨床にて疑問に思っていることを今回の受講で解決の糸口が見つかり、明日からの臨床につなげて頂ければ幸いに思います。