脳画像のプロフェッショナル 岡先生による脳画像の講座。基礎からどのように臨床に落とし込めるかをお話いただきます。
対 象:脳画像読影初心者の方
どのような職種の方もご参加可能です。
脳損傷によって起きた症状を考えるために脳をみる.私の始まりもそうだったように,至ってシンプルな発想です.
しかし,脳画像を見ることができなければ,見ることをやめてしまいます.わたし自身が苦戦したところ,またそれに対してどう対処していったかなどを踏まえながら,今回は,運動機能にフォーカスして,基本的な脳画像の見方を噛み砕いてお伝えしていきます.
どの画像を選び,どこを見たらいいのか,通常より細かく撮影された実際のMRI画像を見ながら,基本的な脳画像の見方を身につけて頂ければ幸いです.
よろしくお願いします.
テーマ1.脳画像を見るためのポイント
- 観察と脳画像の其々のメリットを活かすことが大切
- 全体から局所へ〜損傷部位だけでなく非損傷部位を見る大切さ〜
テーマ2.脳画像の種類と特徴
- T1WI,T2WI,FLAIRなどの画像の種類を判断し,特徴を把握する
テーマ3.MRIで皮質脊髄路を捉える
- 画像撮影のランドマークを知る
- 皮質,放線冠,内包,大脳脚の各部位の皮質脊髄路の経路を確認する
- 皮質,内包,大脳脚における上下肢・顔面の部位を把握する
- 皮質脊髄路をMRIで追跡する
テーマ4.損傷による脳部位の変化を把握する
テーマ5.脳画像から症例の運動機能を推察に挑戦する
10:00―12:00(2h)
脳画像を見るためのポイント
脳画像の種類と特徴
12:00―13:00(1h)昼休憩
13:00―16:00(3h)
MRIで皮質脊髄路を捉える
損傷による脳部位の変化を把握する
脳画像から症例の運動機能を推察に挑戦する
【氏 名】岡 徳之先生(作業療法士/博士・保健医療学)
【所 属】医療法人社団健育会 ねりま健育会病院
【所属学会】日本作業療法協会,東京都作業療法士会
Organization for Human Brain Mapping
日本安全運転・医療研究会
【略 歴】
地域病院での臨床を通じて,脳から介入方法と効果を研究するために上京.臨床,大学院,脳科学研究を専門とするベンチャー企業での活動を掛け持ちし,脳活動と脳形態の両方の研究活動に取り組む.2017年4月より,回復期リハビリテーション病院に籍を移し,研究で得た知見を活かした臨床活動と研究活動に挑戦している.
【主な学術活動】
【その他の活動】
脳卒中サバイバーの生活支援サイト「2kaku-me/ニカクメ」運営者
脳卒中の方、家族、セラピストが本気で楽しむ文化祭「脳卒中フェスティバル」副代表