~明日から活かせる”解剖・運動学”をもとにした徒手介入~
持ち物:動きやすい服装、ヨガマット
脳卒中対象者において、感覚‐知覚機能の向上において、私はいくつかの条件を推奨しています。
1)いくつかの受容器の相互作用。
2)体幹を含む複合的な関節運動。
3)適度な姿勢筋緊張と可能な限りのROM。
この3つの条件が整っていることが、
4)道具との同化へ(身体と道具の一体化)とつながると実感しています。
そのうえで、「筋-骨格系」の機能的な動きを求めるアプローチが必要です。
「筋の長さを保ち、変位した筋 / 関節アライメントを修正・活性化する。」
「姿勢アライメント / 筋連結をより正常化したなかで運動を誘導する。」
ことが求められます。
痙性や固縮等で動きが阻害されていれば、筋等の長さも変化しづらい。
そうなっていれば各受容器は働きにくい。
動くための「感覚‐知覚」が伴わない状態となります。
中枢神経系との相互作用をもったアライメント・姿勢筋緊張を再構築することも「活動のため」に重要なことです。
今回の研修会では、脳卒中対象者の上肢機能に特化します。
脳卒中における肩甲帯や肩、手の問題を整理し、実技体験・練習を行います。
初めての方でも構いません。
楽しく、そして具体的な介入を身につけ、明日からの臨床に活かせていただければと思います。宜しくお願いいたします。
10:00~12:00 講義・実技
12:00~13:00 昼休み
13:00~16:00 講義・実技
【略歴:2017年12月現在】
・社会医療法人 加納岩 山梨リハビリテーション病院
リハビリテーション部 副部長 兼 作業療法課 課長
・健康科学大学 評議員 客員教授
・一般社団法人 日本作業療法士協会 副会長
・日本リハビリテーション病院施設協会 理事
・日本福祉用具供給協会 理事
・一般社団法人 山梨県作業療法士会 会長
・活動分析研究会(SIG) 会長
・日本ボバース研究会 学術局長
・CVA時期別OT研究会 会長
・ボバース国際インストラクター
・作業療法ジャーナル編集委員 【書籍など】
1) 山本伸一・伊藤克浩・高橋栄子・小菅久美子編集:活動分析アプローチ 青海社 2005 第2版 青海社 2011
2) 山本伸一編集:中枢神経系疾患に対する作業療法~具体的介入論からADL・福祉用具・住環境への展開~ 三輪書店 2009
3) 山本伸一編集:疾患別 作業療法における上肢機能アプローチ 三輪書店 2012
4) 山本伸一監修:重度疾患への活動分析アプローチ(上・下巻) 青海社 2013 5) 山本伸一編集:臨床OTROM治療~運動解剖学の基本的理解から介入ポイント・実技・症例への展開 三輪書店 2015