当日は動きやすい服装とヨガマットをお持ちください。
歩行は、重心位置が左右に移動する動作で、緩やかなカーブを描きながら前方へと移動していく重心軌跡となります。
しかし、その重心軌跡に急激な方向転換(重心軌跡の変化)が起きると障害発生リスクは高まります。
基本的に、足部は荷重刺激に伴い機能的変形が生じます。つまり、足部アーチの低下です。
踵接地から立脚中期までに、機能的変形が急激に生じる場合とそうでない場合により足底部の痺れや疼痛、内外果周辺・舟状骨付近の疼痛など様々な症状がみられます。
また、つま先離地期では前足部機能の影響を大きく受けます。
過度に母趾列へ倒れこむ場合、足底からの反力を受けることが出来ず、結果、前足部は外側を向き下腿の外旋を招くことで足関節周辺の疼痛が出現する場合があります。
外反母趾では構造的破綻が起こり、膝関節周辺部に疼痛が生じることもあります。
このように臨床では、足部機能の変化により膝のみならず股関節周囲筋の緊張変化が生じる例を多々経験します。
膝関節や股関節周囲の疼痛に足部機能の低下が関与している場合もあります。
足部の機能を確認してみることで、治療方針のヒントが見つかるかもしれません。
足部は、床面と接する部位で足部の機能不全が全身に影響を与えることは周知のことです。
足部の機能不全は、「回内不安定性」と「回外不安定性」に大別して考えられ、それぞれ「構造的要因」と「機能的要因」があります。
セミナーでは、足部の基本的な運動学を理解し、「構造的回内不安定性・機能的回内不安定性・構造的回外不安定性・機能的回外不安定性」について説明します。
テーピングや運動にて足部アライメント(足部機能)が変化すると、膝関節や股関節周囲の筋緊張や歩行がどう変化するのかを体験します。
評価・治療(テーピング、運動)していくうえで、触診は非常に重要となります。足部の触診に自信が持てると、より有意義な講義になると思います。
10:00 足部の構造と運動について
11:00 構造的・機能的要因と回内不安定性・回外不安定性について
12:00 昼食
13:00 足部の評価(歩行観察・他関節の評価も含む)
14:30 治療(テーピング・運動療法)
16:00 終了
匿名希望 6年目
O脚矯正のお客さんの脚を診るのに解剖と触診、そして経験を積まれた岡西先生の治療がとても役立ちました。また外反母趾に対してのアプローチや、テーピングで歩容が変わることが体験できたこともとても勉強になりました。
匿名希望 理学療法士 3年目
足趾が立位や歩行にとても重要な役割をしていることがわかりとても充実したセミナーでした。明日から患者さまをみる際に新たな視点が加わり、臨床の幅が広がりそうです。
匿名希望 理学療法士 9年目
足関節の機能解剖から実技まですぐに使える内容が多く非常な勉強になりました。特に実技は自分体で体感することができ、よかったです。