気管切開術やカニューレに関する基礎知識を「言語聴覚士の臨床に必要な要素」お伝えします!
⑴このセミナーでは、気管切開術やカニューレに関する基礎知識を「言語聴覚士の臨床に必要な要素」で切り取り整理します。
⑵唾液誤嚥で頻回の吸引を要する状態から、カニューレ抜去に至るまでのプロセスについて訓練の段階を分けて学習します。
※唾液誤嚥が疑われる気管切開症例に対して適切なプロセスを経ずに経口摂取訓練をすすめてしまうと、誤嚥やそれに伴う呼吸器合併症リスクを制御できずに臨床の方向性は迷走します。
そのため、本セミナーでは適切なプロセスを知り、保主的な評価やアプローチに留まるのではなく、機能改善のチャンスを探る方法を提案します。
(3)気管切開術後症例の総合的なマネジメントの必要性とその方法について学習します。全身状態、身体機能、ADLを考慮した評価とアプローチについて、症例提示を通して情報提供します。
(4)演習を通して学習した基礎知識とプロセスを組み合わせ、グループディスカッションを行いながらその症例に合わせた臨床の「型」を検討します。
リスク管理をしながらどのように攻めるのか、もしくは攻めずに別のアプローチや他職種へのコンサルトを行うのかなど、総合的な評価や判断についても学習します。
10時-16時(休憩含む)
AM(10時-12時)
0.イントロダクション 20分
1.喉頭・気管の解剖と触診(実技) 40分
休憩10分(質疑応答)
2.気管切開術までの経緯、方法、術式 10分
3.カニューレの構造と種類(実物を使用)30分
休憩10分(質疑応答)
4.スピーチタイプでないカフ付きカニューレ装用例の評価・アプローチ 10分
5.カフ付きスピーチタイプ装用例の評価・アプローチ 10分
6.カフなしスピーチタイプからカニューレ抜去に向けた評価・アプローチ 10分
7.気管切開術後症例に生じやすいトラブルを考慮した戦略 20分
質疑応答10分
休憩
PM(13時-16時)
1.気管切開術後症例のリハビリテーション(データ提示)10分
2.気管切開術後症例の総合評価 30分
休憩5分(質疑応答)
3.気管切開術後の
嚥下・音声のリハビリテーションの実際(症例提示)30分
4.症例検討① 40分
休憩 5分(質疑応答)
5.症例検討② 40分
6.まとめ&質疑応答 20分
※内容と時間は多少変更となる場合があります。
言語聴覚士 小田海
県立広島大学卒業後、横浜市の新戸塚病院に10年間勤務。
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士。LSVT LOUD®ライセンス認定者。
回復期病棟、療養病棟といった入院患者対応に加え、訪問、外来、通所リハビリテーションなど生活期での嚥下障害の長期的なマネジメントに関わっている。
23名のSTが在籍するリハビリテーション病院の部門責任者。
嚥下障害の多職種連携、気管切開術後のリハビリテーション、脳血管疾患後の音声治療、地域における医科歯科連携や地域における訪問STの拡充など院内外で活動している。
臨床教育も積極的に行っており、直接的に臨床指導を行ったST/STSは90名以上。
VF・VEは合計1000件以上経験あり。
耳鼻咽喉科医の回診補助として回復期病棟や療養病床において200症例以上の気管切開症例、約700件の気管孔の肉芽処置、カニューレの評価と交換などに立会い、これまでカニューレ抜去例は40例以上を経験している。
ASRINのST触診セミナーを全コース修了し、現在はSTスタッフとして触診や姿勢分析セミナーのアシスタントも務めている。
アレクサンダーテクニーク等のボディワークなども取り入れながら、「視る」「触れる」技術を積極的に臨床で活用している言語聴覚士の一人。
【学会発表・講師など】
日本摂食嚥下リハビリテーション学会(2015)
横浜嚥下症例検討会(2015)
日本慢性期医療学会(2016)
日本音声言語医学会(2016)
日本摂食嚥下リハビリテーション学(2017)
日本慢性期医療学会(2017)
嚥下医学会(2018)
日本摂食嚥下リハビリテーション学(2018)
神奈川県言語聴覚士 新人研修会講師(2019)
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