ASRIN

ASRINセミナー 筋骨格系-中枢神経系アプローチ法:BiNI Approach

脳と身体のリズムを整える施術法
~既成概念をぶっ壊せ。運動とは何か? 一緒に考えましょう。~

日 時
2017年06月18日 10:00〜16:00(受付開始 9:30~)
講 師
株式会社バイニーアプローチセンター 代表取締役 舟波真一先生
会 場
刈谷市 産業振興センター504会議室
住 所
刈谷市相生町1丁目1番地6
参加費
9800円  ペア割り17600円(お一人様8800円)
定 員
30名

講義の概要

人の動きというものは,言葉では説明しつくせないほどに巧みであり,高度に統合されている.

それゆえ,神秘的でもあり,われわれ治療家を悩まし続け,魅了し続ける.

今まで,当然だと思っていた,盲目的に信じてきた運動療法が,本当は結果的に効果がないばかりか患者を悪くしているとしたら?既成概念に捉われることは非常に大きなリスクを孕んでいることに気がつかなければならない.

静的ストレッチがパフォーマンスを低下させるという事が明らかになったように….  我々は,その「人の動き:運動」を,地球上で一様に与えられている力学的法則に立脚して,臨床家としての新しい視点を加えて考察し,身体運動学そのものを運動生成として捉えなおしている.そして,バイオメカニクスの観点から観察・説明できる身体運動を,神経科学・発生学・非線形力学・運動器連結を含む構造・人の左右特異性・感覚入力位置特異性などの観点と関連性を持たせながら統合的に説明する概念,「統合的運動生成概念」を構築した.  

身体運動に対する治療介入においてはバイオメカニクスで観察される外力こそ,中枢神経系が取り込む「感覚」であると,我々は考えている.そしてその「感覚」こそが,「中枢神経系」というコンバーターによって「運動」に変換されるのである.人の動き,運動を変えたければ,「感覚」を変えることが不可欠となる.そして我々治療家は,その「感覚」を操る専門家であるといえる.人が調節可能な外力である床反力,慣性力などをすべて「感覚」として捉え,治療に応用している.人体構造はそれ自体が運動を規定する重要な一要素であるばかりでなく,その構造や構造の変化も感覚の変化を生起するため,組織の性質・アライメント・他動的と思われるような関節運動なども重要視している.

さらには感覚入力位置特異性・人の左右特異性がおよぼす感覚入力特異性なども含め,これらの感覚情報を操ることで合目的かつ合理的活動を提供し,学習につなげるプロセスを提唱したい.  

人類の中枢神経系に対する理解は現段階ではかなり不十分であるが,感覚の変化は中枢神経系の変化であり,中枢神経系の変化は運動の変化である.であるのならば,どのような感覚入力がどのような運動出力に変換されるのかの法則性を蓄積することは治療の向上に大きく寄与するはずである.   

このような観点から我々は,関節や疾患に関わらずシンプルでありながら的確な変化を引き起こす,BiNI Approach (Biomechanics and Neuroscience Integrative Approach) を開発した.  日本のリハビリテーション誕生から半世紀,この業界に一石を投じ,その波紋の共鳴をもってパラダイムシフトを敢行する.

 

内  容  

当日は統合的運動生成概念を下記のように概説していきます.

簡単な体験・実技を入れながら,運動を新たな角度から観ていく事をご提示いたします.

1. 筋・筋膜・靭帯・骨膜 同士の滑り

2. 膜構造の役割

3. 臨床家が捉える神経システムとは?

4. COPの移動とCOGの移動

5. 歩行とは?~Symphonic Gait~

6. BiNI Approachについて 生き残ったのは強いものでもなければ賢いものでもない.   常に変化し続けたものである.   ~チャールズ・ダーウィン~

 

 講師紹介

資 格 

日本理学療法士協会 

神経系専門理学療法士

人間環境情報修士

経 歴

 平成16年3月 日本福祉大学大学院 博士前期課程 修了 

平成21年3月 日本理学療法士協会 神経系専門理学療法士に認定される

平成24年4月 BiNI COMPLEX JAPAN 設立 

平成25年3月 諏訪湖リハビリテーション研究会 設立 

平成25年10月1日 バイニーアプローチセンター 設立 

平成27年3月5日 株式会社バイニーアプローチセンター 法人化 代表取締役就任

平成27年11月11日 一般社団法人 BiNI COMPLEX JAPAN 設立 代表理事就任

平成28年4月1日 株式会社バイニーアプローチセンター東京銀座店 出店                              

書 籍

舟波真一・他:痛みはうつぶせで治しなさい.小学館,2016.

舟波真一・他:脊柱管狭窄症を自分で治す.マキノ出版「壮快」特別編集,2016.

舟波真一・他:腹圧を高め脊柱管狭窄症を改善する.マキノ出版「壮快」12月号,106-111,2016.

舟波真一・他:うつぶせユラユラ.マキノ出版「壮快」1月号,132-149,2016.

舟波真一(編):理学療法・作業療法のための実践編BiNI Approach.文光堂,2015 舟波真一・他(編):運動の成り立ちとは何か.文光堂,2014

山岸茂則(編):臨床実践 動きのとらえ方 何を観るのかその思考と試行.文光堂,2013.

山岸茂則(ゲスト編集):実践MOOK・理学療法プラクティス 運動連鎖~リンクする身体.文光堂,2012.

井出 徹:ちょっと待って,その歯の痛み8割は削らなくても治ります.すばる舎,2014.

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